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地域言い伝え

庄園の松

昔、浜北区にあった国指定天然記念物だった黒松で樹齢385年と言われました。

松喰い虫の被害で枯れてしまいました。

ですから、「庄園の松」のことを知っている人はだんだん減ってきています。
昭和56年に伐採されて今はその切り株だけが木のあった所に保存されています。

場所は浜北区寺島の八幡神社です。浜北区役所から南東へ約1、5km。
西隣に妙教寺という寺があり、東区との区境からすぐのところです。

切り株には屋根が掛かっており往時の写真がありました。幹周囲8メートル、樹高27メートル、枝張り東西30メートルと言われました。切り株を見ただけでも巨木だったことがわかります。

「庄園の松」の名前はこの辺りが「美薗庄(荘)」という庄園(荘園)だった事に由来すると聞いたことがあります。「美薗庄」は平安時代から室町時代にかけて伊勢神宮の荘園で「美薗御厨(みそのみくりや)」と呼ばれ、時代とともに名前が変わり安土桃山時代の頃は「美薗庄」と言われていたようです。つまり、庄園があった時代からこの木はあったということなんでしょう。

浜北文化センターも1Fロビーに幹が輪切りされて展示してあり、それには「大坂夏の陣」のマークがされてありました。
江戸幕府が出来た頃になります。

現存していれば浜北区には(以前紹介した)「北浜のカヤノキ」と併せて国指定天然記念物が2件あったことになります。

国指定天然記念物は他に天竜区で1件あるだけですから大変貴重なものだったわけです。

残念なことです。環境が取りざたされる時代、切り株だけでも大事に保存したいですね。

北浜のカヤノキ

高丘店 杉山






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