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ユキムシ

 取材で訪れた天竜区春野町の農家の庭先で、小さな虫がふわふわと飛んでいるのをみつけ、手のひらにそっととまらせた=写真。農家の人に聞いてみたところ「いつも飛んでいるけど、名前は知らない」という。

 この虫を、私の故郷・北海道では「ユキムシ」と呼んでいた。晩秋になると飛び始め、体に白い綿毛をまとってゆっくりと宙を舞う様子が、「雪の前触れ」「冬の使者」に見えるから、こう呼ばれるのだろう。調べたところ、植物の茎などにコロニーを作るアブラムシが、越冬を前にこのような姿になるという。

 めったに雪が降らない静岡県では、この姿を見ても雪と結びつかないのは致し方ないか。

 ユキムシを見た日、北海道からは雪の頼りが届いた。そしてその翌日、支局でもこの秋初めて暖房のスイッチを入れた。

                                         毎日新聞浜松支局・瀬上順敬









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