トップページ » 特集 » 浜松の企業訪問1 京丸園(株)

特集

浜松の企業訪問 
ユニバーサル農園を全国に!世界寿司博覧会に出展 
京丸園(株)

写真:野菜

うなぎやすっぽんの養殖で有名な浜松市。意外にも、全国で5本の指に入る農業地帯と知る人は少ないようです。

中でもユニバーサル農園を目指して、美味しい野菜を栽培〜販売しつつ、障がいのある人など、さまざまな人が働ける場を提供しているという京丸園(株)を訪ねました。

写真:京丸姫野菜京丸姫野菜

1973年よりオリジナル水耕プラントに取り組み、野菜を周年出荷している京丸園株式会社は、2004年10月に創立されました。

水耕施設70a・田畑120a(水稲70a、野菜50a)を有し、事業を[1]水耕部[2]土耕部[3]心耕部に分けて運営。おしゃれなプチサイズ野菜「京丸姫みつば・京丸姫ねぎ」を主力商品として、収穫した野菜を安心して食用に…と、無農薬にこだわった栽培をしています。

農業は、人間にいちばんやさしい産業だ!

写真:鈴木社長鈴木社長

園主である鈴木厚志社長は、事業の拡大に合わせてパートを募集。応募してきた障がいのある人とその家族との出会いをきっかけに、農業を通した働きの場づくりができないかと考えました。

自ら(※)コンストラクティブリビングの講習を受講して、さまざまな人達と共存して生きることの大切さを勉強。仕事内容の分業化などで、初心者でも障がいがあっても働ける場を提供しています。

農業視察・体験・研修・障がいのある人の就業受け入れに力を入れ「品質の良い農産物を作る→お客様から評価が得られる→利益とやりがいを生み出せる」農業経営を目指しています。

※コンストラクティブリビングとは?
アメリカのレイノルズ博士が、森田療法や内観療法を基に体系化した再教育法。神経症の治療や、身近な人たちとの関わりから自己肯定を促し、建設的な生き方を学ぶ。

取材の日に、学校法人オイスカ開発教育専門学校の生徒さん方が視察に訪れました。海外協力隊の一員として農業指導したり、将来農業の仕事に就いたりしたい人たちなので、話を聞く態度も真剣そのもの。

写真:オイスカ開発教育専門学校の方々1 写真:オイスカ開発教育専門学校の方々2真剣に話を聞くオイスカ開発教育専門学校の方々

「毎日緑を食卓に!」を目指す水耕部

写真:チンゲンサイ青々と育ったチンゲンサイ

みつばの水耕栽培を始めたのは1973年。その後、寿司店との連携から「手巻き寿司に使える小さいみつば」が開発されました。

1995年にはねぎの小型化にも着手し、JA系統出荷により全国30市場に周年出荷されています。

また、2004年には「姫ちんげんさい」も導入されました。京丸園の姫野菜は、小さくてアクが無くやわらかいのが特長です。

写真:虫トレーラー製作の様子定植板で植え替え虫トレーラーの製作

発芽させた芽ねぎの苗を、ハウスで水耕用スチロールに植え変えます。1本ずつ手作業で植えるのは大変ですが、定植板を使用すればだれでも素早く・真っ直ぐ・確実に植えられます。視察に来ていたオイスカ開発教育専門学校の生徒さんも体験して、簡単に植えられることに驚いていました。

農薬を使用せずに、野菜を害虫から守るために考案されました。スタッフと機会メーカーで知恵を出し合って製作。専用台車に乗って、ハウス内の通路をゆっくり回りながら虫を吸い込む優れもの。

写真:芽ねぎの苗 発芽した芽ねぎの苗

写真:定植板の開発 定植板の開発

写真:虫トレーラー虫トレーラー

「孫にたべさせたくて!」頑張る土耕部

アイガモ農法による無農薬の米作りを開始したのは1995年。種子消毒にも農薬を使わない徹底振りで、一定面積に蒔く種の数を調整して強くて丈夫な苗を育てています。

アイガモ農法の無農薬米コシヒカリは、収穫量も少なく手間暇がかかるため、104725円と普通のお米より高めの設定。にもかかわらず、新米の収穫時期になるとあっという間に完売してしまうそうです。

写真:かわいいアイガモのヒナかわいいアイガモのヒナ

なんと、大阪でふ化したばかりのヒナが、そのまま宅急便の箱に入って送られてきます。卵の中でもらった栄養のおかげで、ふ化後24時間は飲まず食わずでも元気だというヒナの特性を利用。到着後初めて見た人を親だと思うので飼育もスムーズに。ピヨピヨ、よちよちと、群れで移動する姿はとってもラブリー!

米以外にも、実のひきしまった昔ながらのトマト、薫り高いごぼう、白ねぎなどの育成にも力を入れています。

「農業を通した働きの場所作り」に励む心耕部

農業視察・体験・研修の受け入れ

現在、10名の障がい者を雇用し、6名が研修生として実習しています。その人にどんな仕事をしてもらえるかを考えるセクションです。

京丸園で働きたい障がいのある人は、まず「障害者就労支援センター」に登録。専門の職員に、どんな仕事をこなせるかを判断してもらった上で入社します。初めての就労でも、慣れるまでカウンセラーの人が付いてくれるので安心。

賃金は労働基準監督署の人に来てもらって、適正料金を設定。作業に習熟し、能率が上がれば賃金も上がっていくシステムになっています。

写真:スタッフ1 写真:スタッフ2 写真:スタッフ3チンゲンサイを収穫するスタッフ

障がいのある人を採用したことで、農業こそ福祉と一体になれる産業だ!と考えた鈴木社長は「NPO法人しずおかユニバーサル園芸ネットワーク」を立ち上げて、障がい者と健常者をつなぐコーディネーター的な役割をする人材の養成にも取り組んでいます。

「農業は、工業と違ってハイテク化しすぎてはいけないと思うんです。効率と利益ばかり優先すれば、人手はいらなくなり安く上がる海外の産業になってしまうでしょう。日本の農業のために、地域の人と農作物を結びつけなければ…」と話す、鈴木社長の言葉が印象的でした。

写真:ハウス取材協力
京丸園株式会社
浜松市南区鶴見町380−1
[問い合わせ] 鈴木厚志さん 電話:053-425-4786
[URL] http://www.kyomaru.net/

ページの先頭へ

特集バックナンバー

  • アウンズ・ヤナギハラのフェイスブックページをチェック
  • アウンズ・ヤナギハラについて
  • 新聞ご購読
  • 求人情報
  • からだにおいしい知久屋の夕食宅配
  • 森永浜松ミルク
  • 仲間・思い出を作ろう!エムズ倶楽部
  • きたえる〜む
  • 柳原社長のfacebook