トップページ » 特集 » 地域の人たちに喜ばれる演奏を。
北星中学校 太鼓部

特集

地域の人たちに喜ばれる演奏を。
北星中学校 太鼓部

201806tokusyu1.jpg

 『北星太鼓』の愛称で知られる北星中学校太鼓部。同好会ではなく、部活として活動している太鼓団体は、浜松地区の中学校では非常に珍しい。そんな同部は、現在3年生16名、2年生6名、1年生9名の31名で活動。太鼓には、大会やコンクールがないため、校内発表会や地域イベントへの参加が主な活動となる。校外演奏だけでも10以上のステージをこなし、その都度イベントに合わせた楽曲を披露する。入部してくる生徒のほとんどは太鼓を打ったことがない。バチの持ち方から、打つ時のフォームなど、イチから指導を受け、技術の習得を目指す。

 同部の主流は、世界でも活躍する太鼓団体『魁鼓500』。代表を務める種村氏を師に仰ぎ、技術練習や楽曲の評価、イベントでの適正などの指導を受ける。師から合格点をもらえなければ、演奏することはできず、披露できる楽曲数も少なくなっていく。生徒たちは、師に認めてもらえるよう、より多くの楽曲を披露できるよう稽古に励んでいる。

201806tokusyu2.jpg

顧問を務める宮下先生はこう話す。「部活は生徒たちのもの。ですので、基本的には全て生徒たちが、自分自身で決めるようにしています。練習では、上級生が下級生を教え、ミーティングで意見を言い合いながら課題を克服していきます。太鼓では、順位がつくことはほぼありません。完璧というものもありません。ですから、常に上を目指すことができます。一見良いようにも思えますが、ゴールが見えないため、モチベーションの維持はとても難しい。そんな中でも、頑張っていく子供たちはホントに素晴らしいと思います」。

201806tokusyu3.jpg

太鼓という文化に触れ、それを選択した生徒たちに心境を聞いた。副部長の大石里奈さんは、「雰囲気が良く、楽しそうだったので、太鼓部に入りました。難しいことも多いですが、試行錯誤しながらできるようになっていくことは、とても楽しいです」と話し、同じく副部長の大石玲奈さんは、「先輩たちに憧れて始めた太鼓ですが、まだ先輩たちのようにはできていません。それでも、上手くいった時の達成感は何物にも代えがたいものがあります」と話す。太鼓の魅力について、同じく副部長を務める清野章生くんは、「パートごとに分かれているので、合わせることが難しい。でも、上手く重なった時の音は、迫力もあるし、聴いていてとても気持ちいいです」と話す。 部長を務める平松叶衣さんは、部の目標についてこう話す。「技術を磨いて、自分たちの演奏を多くの人に聴いてもらえるようになりたい。そして、“地域”の人たちが、楽しんでくれたり、喜んでくれたりする演奏ができるよう、日頃の稽古から一生懸命頑張りたいです」。

部活動は、生徒たちのもの。しかし、生徒たちだけではできることに限りがある。学校をはじめ、地域の自治会や外部指導者など、多くの人が北星太鼓を支えている。そして、生徒たちはそれを当たり前とは思わず、感謝の心を忘れず、恩返しできるよう、自分たちにできることを精一杯頑張っている。 地域と深く関り、その絆を大切にしながら活動している北星中学校太鼓部。その伝統を次の世代へ引き継ぐべく、技術の習得を目指す。地域の人たちが笑顔になる姿をイメージしながら、今日も初生に和太鼓の音が響き渡る。


jrathelete.jpg

[ 特集特集一覧へ ]

ページの先頭へ