花の宿まつや 女将さん

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ちょっと前の話になりますが9月中旬、恒例の浜松マーケティング研究会の視察会で矢野新一先生とともに東京・千葉・栃木の企業訪問をしました。 
 
 

訪問したのは、我々と同じ中小企業ですが、

ビジネスマンをターゲットに都内10区にしか出店しない寿司チェーン。

顧客のためにガソリンスタンドを併設した自動車修理工場。

老舗の伝統を生かし地域ナンバーワンの製麺会社など、

それぞれに自社のポジションとターゲットを明確した事業展開は学ぶべきところが多くありました。
 
 
 

中でも、今回一番印象に残ったのが、鬼怒川温泉の花の宿「まつや」さん。
 
 
 
こちらはリピーターが90%にもなるというほど、一度宿泊されたお客様をつかんで離さない人気の宿としてビジネス誌でもよく紹介されているところです。
 
 
 
初めての宿泊でしたが、館内いたるところに飾られている山野草の生け花、日本人形そして竹久夢二や相田みつをの絵や書に他の宿とは違うものが感じられました。 
 
 
 
何よりこれは鬼怒川温泉でも有名な名物女将、臼井静枝さんの感性によるものです。
 
 
 

女将さんのお話を聞くことができましたが。
 
 
もともと土産物屋だったものを改装し、先代が15部屋の小さな宿にしたのがスタート。当時は雨漏りがするような宿で旅行会社から客を紹介してもらえず。大規模で立派な宿が多い鬼怒川温泉では見劣りする宿だったとのこと。
 
 
設備のハンデを精一杯のおもてなしで対応しようと努力してきたのだそうです。


その甲斐あって200人ほどの設備も充実した中規模な宿になり、そして今では鬼怒川温泉を代表する老舗の宿となりました。
 
 
 
女将さんの話ではバブル崩壊やリーマンショックの影響で鬼怒川温泉も宿泊者の落ち込みは激しく、47軒ある宿のうち地元の経営者が続けているのは今では、たった4軒になってしまったそうで、後は格安ホテルチェーンや証券会社・ファンドなどが経営するようになり、温泉組合として地域を盛り上げようと思ってもまったくまとまらなくなってしまったとのことでした。
 
  


そうした状況でも、女将さんの鬼怒川を盛り上げようとする気持ちは強く、女将の仕事が「私の天職」と言い切り、70代を過ぎても第一線で頑張る姿に、そして鬼怒川を愛し、宿を愛し、お客様を大切にもてなす気持ちには誰もが心を打たれます。
 
 
 

 

外見だけではわからない宿の温もりが伝わってくるのは、そうした女将さんの姿勢がすべてのスタッフにも通じているからでしょう。
 
 

 

「私が死んでも三途の川のところで女将として宿をやって、皆さんを天国に迎えます。でもまだ早いと思う方にはまた戻ってもらいますよ」ここまで自分の仕事に誇りを持ち、愛せる人はどれくらいいるでしょうか。この言葉に私はつい目頭が熱くなってしまいました。
 
 
 

 
「鬼怒川にきたら別荘代わりに「まつや」を使ってくださいね」。
 
 
 

 
女将さんに会いに是非ともまた行きたいと思います。

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浜松暮らしを楽しむ人を応援するアウンズ・ヤナギハラ社長の日記です。

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