中国の脅威と日本の防衛

先週、産経新聞の正論講演会を開催しました。
 
 

テーマは
 
 

「中国の脅威と日本の防衛」
 
 


尖閣諸島の事件があまりにタイムリーだったおかげで200人近い方にお集まりいただきました。
 
 
 
講師は産経新聞論説副委員長の高畑昭男さん。
 
 
 
元毎日新聞の政治部で海外特派員を歴任されていた方です、その経験をもとに外交問題について冷静かつ客観的な視点でお話いただきました。
 
 
 
かいつまんでご紹介させていただきます。
 
 
 

中国の防衛費は現在、アメリカの10分の1(5兆円)ほどだが1980年代後半から連続して二桁の急上昇という異常な伸びを示している。しかも公表数字の中身が不透明で実際はその2〜3倍といわれている。
 
 
 
アジアでの兵力を比較すると
 
 
 
日本 陸上 14万人 艦船 43.5トン 作戦機 430機
韓国 陸上 56万人 艦船 15.4トン 作戦機 530機
中国 陸上160万人 艦船132 万トン 作戦機1980機
 
 

ところで、この10年間で軍事力のどこを増強してきたかを調べると
 
 
 
潜水艦と防空戦力(ミサイル防衛)を極端に重視しているがこれはロシアとの国境紛争が解決したので、海洋権益の確保に動いていることが分かる。大陸国家でありながら海洋国家も目指していることの表れだろう。
 
 
 
1982年以来の海軍近代化戦略には

2010年までに第1列島線(九州・沖縄・台湾・フィリピン・ボルネオの海域)を実効支配し、

2040年までに第2列島線(小笠原・グァム・サイパン・パプアニューギニアの海域)を支配する


戦略を立てているが、これは潜水艦とミサイル防衛力を強化することで、アメリカ第7艦隊を阻止することが目的。
 
 
 
接近阻止   →米海軍・空軍を中国本土に近づけない
 
地域介入阻止 →米海軍が地域に接近・介入するのを阻止する
 
空母キラー  →潜水艦・対艦弾道弾(ASBM)・衛星攻撃能力(ASAT)の
 
3点セットにより東アジアに米空母が近づけなくなる
 
 
 
 
つまりアジアの支配権を中国が握るための戦略である。
 
 

ところで、アメリカはオバマ政権になってから米中対話で
 
 

「米中は相互の核心的利益を尊重し、互いに調整する」という共同宣言を発表したが、


オバマ政権はアメリカ経済の不安定な状況から、中国にも2大大国(G2)として世界の安定の為に責任ある対応をしてもらうという思惑でこうした共同宣言を発表したわけだが、

その後、尖閣諸島の問題など海洋権益拡大やノーベル平和賞受賞をめぐるノルウェーなど「小国いじめ」など独善的な行動が目立つようになり、


中国は「責任なきG2」を狙っているのではないかという疑念を持つようになってきている。
 
 
  

人民元に対する強気の対応や、尖閣も日米安全保障の範囲であると名言したのは、中国への対応の変化であろう。
 
 

こうした状況から、今、日本が早急に対応すべき点は
 
 
 
領海・領土侵犯処罰の法整備をすること

敵基地攻撃能力、交戦規定、正当防衛論など専守防衛を見直すべきではないか

日米同盟を強化すべき(尖閣諸島常駐化、普天間早期移設など)
 
 

ということでした。

 
 

高畑さんとの会話の中で、「尖閣問題では中国は失敗したと悔やんでいるでしょうね」といった言葉が印象的でした。 
 
 
 

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