先週開催されたJSTイノベーション浜松主催のイベント「音の科学」はまさに楽しくて為になる講演会でした。
ヤマハの自動演奏装置ピアノの開発秘話や実際の演奏会、日常の音に関する科学的なお話が主な内容でした。
ヤマハの自動演奏ピアノシステムについてまったく知らなかったのですが、たとえばニューヨークでプロが演奏しているものをネット経由でほぼ同時(0.3秒のタイムラグ)に浜松にある自動演奏装置付きピアノで聞くという、まさに全世界同時ライブが可能なのだそうです。
鍵盤の下とピアノ線をたたくハンマーの2箇所に光センサーを取り付けることでプロの繊細なタッチまで再現できる技術開発がなされたということですが、当時開発担当者だった栗岡久幸さんのお話では伝統的なピアノ職人達にとってはピアノが傷つくという意識が強く、音が変わるという抵抗もあってここまでになるには並大抵の努力ではなかったようです。
今では演奏を撮影したビデオを再現しながら自動演奏も可能ということですが、ピアノレッスンに役立っているようです。こうした技術開発が演奏技術の向上に貢献するのですね。
また演奏するためのピアノから鑑賞するためのピアノといった具合に用途も広がることで新しい需要も掘り起こすことが出来る。たとえばホテルのラウンジにおかれたピアノのように。
きっと近い将来には昔の音源をデジタル化し今はなき音楽家の演奏をそのままのタッチで再現するなどということも可能になるんでしょうね。
ヤマハの底力を垣間見ることが出来たような気がします。
ヤマハ株式会社
http://www.yamaha.co.jp/index.html
JSTイノベションサテライト静岡
http://xoops-shizuoka-jst-satellite.jp/
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